当時、需要が拡大の一途をたどっていた輸入青果物。関西の陸揚げ配送拠点として、後背地住民の福祉増進と地域経済の発展に資するべく整備が進められる“堺青果センター”を、公共性を確保しながら総合的に運営する埠頭会社として大阪府過半数出資のもと当社が設立される。

堺青果センターはシトラスやバナナを中心に取扱実績を着実に伸ばし施設拡充を進めることで、名実ともに西日本における輸入集配基地として重要な役割を担うこととなる。当社は、本センターの運営を各関係会社と作業を分担し総合的な運営にあたっている。

祖業である青果事業を出発点に事業の多角化を図るべく、第2の創業と位置付け堺泉北港の助松地区・汐見地区への上屋や輸出中古車ストックヤードなどの施設整備を開始した。港湾利用者の円滑な物流活動を支援するため、継続して施設を拡充してきたことで今や主力事業となっている。

太陽光発電などの再生可能エネルギーは環境への負荷が少ないとともに、近年では電力需要の一端を担う役割が増している。当社としても、企業の社会的責任として環境負荷低減を推進し社会に貢献するべく、上屋の屋根を利用し、太陽光発電を行なっている。

第３の創業として、堺泉北港において民間で公共埠頭の運営を担う「港湾運営会社」の指定を受け、コンテナ埠頭などの運営を開始した。これまで堺泉北港の物流を支えてきた実績を基盤に、迅速な対応や独自の優遇制度などにより利用者サービスの向上に努めている。また、大阪港湾局と連携したポートセールスなど、さらなる港湾利用の促進にも取り組んでいる。

港湾の物流機能に加えて、臨海地域のにぎわいや活性化を目指すため、人が親しみ、集う、交流とにぎわいのある港づくり実現すべく、泉大津フェニックスの多目的緑地および多目的広場の運営を開始した。臨海地域という特性を活かして様々なイベント等を誘致すことで、活気あふれる港づくりを進めている。